« 八十八夜はやっぱり富士山 | トップページ | 墓参りへGO! »

2015年6月 1日 (月)

歌舞伎衣装を点検

 もう五月も終わりましたが、なんとも暑い五月でしたね。真夏日の連続でぐったりです。

まだいいかなと思っていた衣替えも、すでに春物はすっ飛ばして夏物を引っ張り出して着ています。暑さに加え、火山爆発や地震が連続して起きていると、無事に夏が越せるかどうか不安になってしまいますね。
夏物の薄っぺらなシャツとはおよそかけ離れた重厚な衣装の展示会「歌舞伎衣装展」へ行ってきました。(ブログ仲間の紹介記事も拝見したのでワクワクしてました)
最終日だったので、閉館時間が早かったのですが、入場者が少なくて至近距離で豪華な衣装を見ることができました。しかも撮影もOKだったのです。

Img_0173
松竹歌舞伎衣装さんの質疑応答もありました。こちらは赤姫の衣装。刺繍がとてもきれいです。1枚仕上げるのに2年くらいかかるそうです。
今上演中の「一大事でござる!」に出てくるお姫様はこの衣装を参考に作りました。

Photo
あくまでも参考にです^^;
一番聞きたかったことは裃の構造です。
手探りで作ったのは間違いではなかったようでちょっと安心しました。
今回の展示は助六に登場する主要人物の衣装でした。

ご存知「助六」
Img_0188_2
傘にも帯にも家紋が入っています。
Img_0187
写真では単色に見えますが ちゃんと色つきで華やかです。
この衣装は「市川海老蔵」さんの紋が入っているので、他の役者さんでは着られません。

Img_0175
髭の意休の衣装。全体に細かい刺繍 がされています。
Img_0177
地は黒繻子。模様の区切りの四角も金糸で刺繍してあります。
Img_0179
悪役の方が豪華ですね。
このお芝居はモテモテの助六とヒヒ爺みたいな意休と遊女「揚巻」の三角関係がわかりやすくて面白いお芝居です。
助六とは仮の姿で本性は曽我兄弟の五郎。敵打ちのお話です。
家宝の刀を探すために吉原で喧嘩を売っているという筋立て。
衣装、舞台が派手で、セリフもダジャレが多くて、本来の内容をすっかり忘れてしまいそうです。

華やかさの象徴は遊女揚巻
Img_0190
正月の模様。前面は竹の刺繍。

Img_0191
背面は正月飾り。裾は松飾、羽子板など。そして目を引くのは熨斗に伊勢海老、串柿に金銀の水引。お供えのお飾りのようです。

帯は飾られてなかったのですが、俎板帯という前面に大きなものが垂れています。
揚巻は登場するたびに衣装が変わるのですが、節句にちなんだ模様になっているそうです。
一月は松飾り
三月は桃の節句
Img_0180
花見の風景、背中から幔幕の紐が回ってきています。
Img_0182
火炎太鼓に花見の幔幕。こちらも全て刺繍です。
展示されているものは少ないのですが、総額で家が建つそうです(普通の住宅だろうか?)
気になる質問その2…洗濯できないですよね。。汗や汚れは?
汗染みは水を霧吹きでスプレーして全体に散らす?そうです。化粧の染みは業界専用の染抜きベンジンだそうです。
手入れも大変。
最初に出ている写真の赤姫はすでに20年経っているのですが、金糸、銀糸の刺繍が煌めいて、古さなどは感じませんでした。
役者さんによっては体格も違うので、身幅、裄など直すこともあるそうです。
本舞台は高価なのでなかなか見る機会がありませんが、裏方さんの貴重なお話しを聞くことができて楽しかったです。

そして駅の近くだったので、気になるあの店も点検してきちゃいました。
オリーブオイルとニンニクのいい香りが店内に広がっています。
石窯焼きのお店「HELP」さんです。

Img_0195
魚介のアヒージョ。
ムール貝ではありません。
Green_lipped_mussel
殻の縁がきれいな緑色です。水のきれいなところにしか生息してないそうです。
ニュージーランド産の「グリーン・リップド・マッスル」という名前でした。

Img_0196
絶対食べなきゃって思ってた「危険な生ソーセージ」
慎重にナイフ入れないと、熱い肉汁が飛び跳ねて来ます。

店内は狭いけれど、活気があって土曜の夜は大賑わいでした。
Img_0201
麦汁も、チェロッキも美味しい。ワインも飲んでみたかったですね。


いよいよ、新作「からから山の天狗さん」の人形作りが始まりました。
作業場は全開でやぶ蚊との戦いが続きます。
スズメバチまで入ってきてちょっとびっくりしました。

6月20日(土)PM6時~
福岡プレイスクールにてばんびの公演があります。
詳しくはホームページの→お知らせページまで



まだ冬の毛なのに…こまち&洋子

|

« 八十八夜はやっぱり富士山 | トップページ | 墓参りへGO! »

コメント

貝の名前がやっと解った…

オラの日記も修正しておこうっと

投稿: まりりん | 2015年6月 1日 (月) 04時01分

ばんびさん、こんにちは。
4月の豊橋公演の折り、会場でパンフレットを手にし、見に行けないことを残念に思っていました。
ばんびさんやブログ仲間の方のお蔭で貴重な衣裳を見ることが出来てとても嬉しいです。
柄のほとんどが刺繍されているのですね。
絢爛豪華で見応えがあります。
詳細な説明付きで本当にありがとうございました。

投稿: にわつかの同居人 | 2015年6月 1日 (月) 10時19分

豪華な衣装も歌舞伎の見所のひとつですよね
YO! 成田屋!(´0ノ`*)

アヒージョ熱いんですよね~( ´艸`;)
でも 美味しいんですよねぇ

投稿: ヨメ | 2015年6月 1日 (月) 17時38分

ばんちゃんの質問聞きたかったな、

投稿: belll | 2015年6月 2日 (火) 08時28分

凄い衣裳ですね。
写真を大きくすると、なお一層、豪華さが迫ってきます
刺繍に2年かかるというのも納得納得
ニュージーランドの貝の緑がきれい。
ああ、美味しそう~~~

投稿: ジャネット・ぽこ・リン | 2015年6月 2日 (火) 14時45分

華やかな衣装ですね
一つ一つの衣裳が細かくて「スゴイ❣」の一言❣
ばんびさんも衣裳は手作りで、特に和物は細かいので
作るのは大変なんでしょうね

なかなか歌舞伎の舞台は見る機会がないので
ここで堪能させていただきました

お店、イタリアンなのかな?
よだれがぁ~お腹すいた~

投稿: 四季 | 2015年6月 5日 (金) 18時18分

すんごい衣裳だね
写真見るだけでもワクワクする~~
じかに見たら感動で倒れちゃうかもo(*^▽^*)o

投稿: mokomoko | 2015年6月 5日 (金) 22時26分

まりりんさん、こんばんは
貝の名前ちゃんと聞きましたよ。
三河湾産じゃなくて残念

投稿: ばんび | 2015年6月11日 (木) 20時38分

 にわつかの同居人さん、こんばんは
歌舞伎の本舞台は数回しか見たことなくて、しかも遠い席なので、こんなに間近に見られて面白かったです。
裏方さんの話は勉強になるし、疑問に思ってたことも聞けてうれしかったです

投稿: ばんび | 2015年6月11日 (木) 20時43分

 ヨメちゃん、こんばんは
歌舞伎のチケットが高いのも、こんなに豪華な衣装なら仕方ないなって思いました。役者さんも重い衣装(赤姫は12Kg)で大変、やはり男性が全て演じるからこそでしょうね。
アヒージョ、いいですねえ。
オリーブオイルのプールでフグやエビ、ホタテなんかが泳いでました。パンが足りなくて、ピザの耳も浸して食べましたあ~~

投稿: ばんび | 2015年6月11日 (木) 20時54分

 bellさん、こんばんは
もっとたくさん並んでるかと思ったけど、意外に少なかったですね。衣装さんに企業秘密なんか聞いちゃいました。
気になるのは早変わりや引抜きのこと。マジックテープを使うのは猿之助さんのスーパー歌舞伎の時だけなんだそうです。
私たちはマジックテープ多用してるので、伝統にこだわった着付け方法にちょっとびっくりでしたw(゚o゚)w

投稿: ばんび | 2015年6月11日 (木) 20時58分

 ジャネット・ぽこ・リンさん、こんばんは
赤姫の刺繍で2年、意休だと3年くらいかかるそうです。
気の遠くなるような手仕事です。
着付けも重労働で、役者さんに足をかけて帯をしめあげることもあるそうです

投稿: ばんび | 2015年6月11日 (木) 21時02分

 四季さん、こんばんは
この衣装展は本当に至近距離で見させて頂きました。
おかげで、揚巻の正月飾りに干し柿なんかがついてるのがわかったし。こんなに派手なのは世界広しと言えども歌舞伎が一番かもしれませんね。
うちの人形なんてそれらしく見えればいいが基本なので、とても比較にはなりません。
このイタリアンのお店、ほんとうに小さくてすぐ満員になっちゃいます。オリーブオイルとニンニクの香りがカウンターの向こうから漂ってきて、凄い誘惑!食べすぎちゃいます

投稿: ばんび | 2015年6月11日 (木) 21時15分

  mokomokoさん、こんばんは
こんなの縫えって言われたら、絶対卒倒しちゃいます。
金襴って嫌ですものね

投稿: ばんび | 2015年6月11日 (木) 21時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歌舞伎衣装を点検:

« 八十八夜はやっぱり富士山 | トップページ | 墓参りへGO! »