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2018年10月11日 (木)

崋山って知ってますか?

 10月に入ってからも台風には悩まされました。9月30日夜から翌日、翌々日まで停電したところが多く、信号機が1つおきに消えていたり、強風でいろんなものが飛びました。塩害で街路樹の葉が茶色に縮れて道路には落ち葉が散乱しています。雨よりも風の影響が酷かったせいですね。今年の紅葉は期待できないかなあ?

台風が来る前にお隣の田原市へ行って来ました。
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愛知県東部。渥美半島一帯が田原市です。
渥美半島の先端は伊良湖岬、内海は三河湾、外海は太平洋です。
太平洋に面した海岸ではサーフィンの国際大会などが行われているそうですし、伊良湖岬からはフェリーで三重県伊勢半島の鳥羽へ渡ることもできます。お伊勢参りはフェリー利用で行くと楽ちんです。

そんな田原市が誇る郷土の偉人・渡辺崋山をご存じでしょうか?
江戸時代・幕末、ペリー来航の少し前、田原藩の家老職を務めていた渡辺崋山は「蛮社の獄」で蘭学者・高野長英らと幕府に捕らえられ、その後国元に蟄居させられるのですが、主君に迷惑が及んではと自害して果てました。
「蛮社の獄」とは鎖国状態にあった日本の将来を憂えた蘭学者たちが、世界に目を向けるべきだと訴えた書物などが儒学派の反感を大きくし、幕府目付・鳥居耀蔵らによって蘭学者を弾圧した事件です。
生い立ちから自害するまでの資料をはじめ、画家として類まれな才能を発揮した渡辺崋山の神髄に触れる展示会が「田原市博物館・開館25周年記念行事」として開催されています。

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博物館は田原城跡に建てられています。(以前保育園があって仕事でお邪魔したことがありました)

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周囲の風景も随分変わっていました。

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お洒落な電話ボックスもあるのね。

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残されている所と新しい所と…

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城跡に博物館ってわかりやすいですね。

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あちらに見えるのが博物館です。

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重要文化財が多いらしい。

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儒学者「佐藤一斉像」渡辺崋山筆・重要文化財です。
佐藤一斉のもとで崋山をはじめ幕末の志士たちが儒学を学びました。著書「言志四録」は現代でも多くの指導者のバイブル的語録として読み継がれています。

崋山の肖像画で最も有名なのは国宝「高見泉石像」ですが、国立博物館からは出てきませんでした。(複製を展示)

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国宝「高見泉石像」

この絵、教科書に載ってましたよね。
渡辺崋山の描いた肖像画は洋画の技法を取り入れ、陰影をつけて立体的に表現されていて、それまでの日本画の肖像画とは大きく異なっています。「佐藤一斉像」を描き上げるまでには何枚もの下絵を描いたのですが、下絵から完成まで順に展示がしてあってとても興味深いものでした。

渡辺崋山の弟子・椿椿山が描いた「崋山像」
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崋山は遺書を椿山あてに残しています。
「生計のために書画を書いていたのを咎められ、藩主に類が及ぶのを恐れて自殺する。愚かだと評判が立つかもしれないが、何年か先には悲しんでくれる人もあるでしょうか…」
自害に使った脇差も展示してあってちょっと怖かったです。

咎められる元になった牡丹の絵も展示してありました。
肖像画だけではなく、「北斎漫画」のような「一掃百態図」や動植物、昆虫、風景など、こんなにも多彩な人だったのかと改めて感動を覚えました。
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「一掃百態図」は田原の銘菓「あさりせんべい」の包装紙になっています。
昔から親しんでいたお菓子の包装紙に使われていたなんて、今ごろになって気付きました。
三河湾で捕れたあさりが塩味の効いたせんべいになっていて、ビールのつまみに最高です^0^
愛知県東部へお越しの際は駅の売店でも売っていますのでぜひお試しください。

お昼ご飯はうどん定食でした。
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三河のうどんの特徴は花かつおがトッピングされていること。これがないとうどんを食べた気がしません^0^

9日が誕生日だったのにお祝いが無かった・こまち &洋子

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