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2019年1月21日 (月)

京都・大山崎を歩いてみた

 12月の半ば、まだ京都は底冷えはしていませんでしたので「アサヒビール大山崎山荘美術館」の庭をゆっくり歩いてみました。

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散紅葉が浮かんでる。

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塔のような建物は「栖霞桜(せいかろう)」
山荘建設の指揮をとるために敷地内に最初に建てられたものです。

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栖霞桜のある芝生の庭には羊が2匹


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流水があるのは車のタイヤの泥を落とすためだったとか…
せせらぎや池の周りを歩くのは楽しいですね。

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広場には痩せたウサギのブロンズ像
テラスから見えるのですが気になったので近くまで行ってみました。
バリー・フラナガン作「ボールを掴む鉤爪の上の野兎」


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左側にあるのは「橡ノ木茶屋」椅子席のお茶室
斜面に建っているので半地下のような構造。
下の階は石造り、上は山小屋風。非公開なので中はわかりません。

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特に説明はないのですが、穴から木津川方面を一望できるのです。


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全く人がいない…。京都は冬に行くべきですね^^;

大山崎山荘は歴史上重要な役割を果たした地、天王山の麓に建っています。天王山は低い山(270,4m)なので登ってみたいと思いましたが…
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関西を襲った台風で倒木が多かったらしく、登山道は閉鎖されていました。
でもこの道の奥から人が歩いてきたので、どこまで行けるか聞きましたら
「宝積寺(ほうしゃくじ)」というお寺なら行けるとのことでした。
落ち葉を踏みながら行ってみたら、静かな本堂の横へ出ました。こちらのお寺には重要文化財の閻魔大王と眷属、十一面観音菩薩像など立派な彫像がありました。
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他にも大黒天が祀られていて、ご祈祷を受けるとお金が貯まる福財布を頂けます。
このお寺は通称「宝寺」と言われています。

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長い坂道、石段の先が本堂、背後の山が天王山です。
(こちらが正面、私は裏側から行ってしまいました^^;)
本能寺の変の後、明智光秀と羽柴秀吉が戦った山崎の戦いはわずか数時間で決着が尽き、光秀は敗走し、近江へ向かう途中の小栗栖で土民に打たれてしまいました。
天王山の中腹にあるこの宝寺が秀吉の本陣が置かれた場所だったのです。
 
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合戦の勝利を記念し、秀吉が一夜にして建立したと言われる三重塔。
重要文化財です。山荘の庭からも見えていました。
(秀吉は一夜で建てちゃうのが好きなんですね)

散策マップを頂きましたのでもう少し歩いてみました。
(クリックすると大きくなります)
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散策マップによるとまだまだ行きたい場所がいっぱい。
□ で囲ったところが今回行ったところ
□ で囲ったところは行ってみたかったところです。

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離宮八幡宮 
大山崎は日本の製油発祥の地だそうで
こちらには油祖(ゆそ)の像があります。
神官が神示を受けて「長木」(梃子の原理で油を搾る仕掛け)を発明し、荏胡麻油の販売権を独占して栄えたということです。

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大山崎町の歴史資料館でボランティアガイドの方が詳しく説明して下さいました。

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「妙喜庵」
JR山崎駅のすぐ前にあるお寺で、千利休が建てた国宝「待庵」という茶室があります。
こちらは事前予約が必要です。門前には「謝絶」の札が貼ってありました。
石段の横にお茶の木が植わっていて白い可愛い花が咲いていました。

歴史民俗資料館には原寸大の「待庵」が再現されているので見てきました。
たった2畳の茶室ですが、柱、壁、窓などに工夫があり、狭さ、圧迫感を感じさせない造りになっているそうです。実際に中へ入って座ることはできませんのでよくわかりません^^;
屋内に作られて風雨にあってないので風格がないというか、やっぱり本物を見ないとダメですかね。

もう一か所行きたかったのは「サントリー山崎蒸留所」
山崎といえばサントリーウィスキーです。
上の散策マップでもわかりますが、JR山崎駅から歩いて行けます。工場見学や試飲ができますが、こちらも事前予約が必要でした。

今回はちょっと無計画で行ってしまい勿体ないことをしました。
でもお土産に買ってきたチーズが美味しかったので良しとしましょう。

クリームチーズに煮たリンゴが入っていて楽しい味でしたので、再現してみました。
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リンゴジャムはつぶしすぎないように少しゴロ感を残して煮ます。市販のクリームチーズに練り込んでクラッカーにトッピング。
(クラッカーは少し温めておくとチーズの風味が引き立ちます)
おやつにもおつまみにもなると思います。お試し下さいね。

大寒なんだけど去年に比べたら寒さは厳しくないですね。でもちょと老犬っぽくなってきたこまちは寒いのは辛そうです(昨年は冷えてお腹をこわしました><)
夜寝る前や風の強い日の散歩の時にベストを着せることにしました。
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あまり嬉しそうじゃないけどね(;^ω^)

日向ぼっこが一番好き~こまち &洋子

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2019年1月10日 (木)

光琳の櫛に魅せられて

 寒中ですね。放射冷却とやらで冷え込んでいます。インフルエンザも流行期に入って警戒注意報が出ていますね。風邪引かないようにしないとお出かけもままなりません。

寒さ本番になるちょっと前に京都の大山崎というところへ行って来ました。
「アサヒビール大山崎山荘美術館」でまたまた乙女心をくすぐる展示が始まっています。
JR山崎駅前から無料シャトルバスに乗って山荘入り口のトンネル前につきました。

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ここも山荘の敷地内ですが山荘までは少し登らなくてはなりません。

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12月半ばでしたので紅葉は終わりかと思ったらまだ少し残っていました。
バスのお客は10人くらい。開催初日なのに少ないなあ。
京都観光は冬がお得かも^^

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山荘が見えてきました。
大山崎山荘とはニッカウィスキー創業に参画した実業家・加賀正太郎が別荘として自ら設計した英国風の山荘です。
加賀家の手を離れた後、山荘は荒れたままでしたが、アサヒビール(株)が京都府、大山崎町と協力して山荘の復元整備を行い、1996年に美術館として蘇りました。

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アサヒビールの初代社長・山本為三郎と加賀正太郎は深い親交があり、加賀は晩年に所有株を山本為三郎に託しました。この縁が現在の美術館へと受け継がれ、館内の山本記念展示室には民芸運動を支援した為三郎のコレクションが展示されていますが(絵葉書参照)今回は別室へ移動してありました。

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山本記念展示室(絵葉書より)

本館は趣のあるレトロな部屋ですが、加賀正太郎は蘭の栽培も手掛けていたので温室へと続く通路の先は建築家安藤忠雄が手掛けた「夢の箱」というモダンな展示室になっています。
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「夢の箱」へ続く通路の前には池が広がっています(絵葉書より)
睡蓮が咲いたら見事でしょうね。

本館の横の出入り口から地下へと続く通路があります。
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「地中の宝石箱」への入り口
建築家・安藤忠雄が手掛けたもう一つの展示室は地下の円柱ギャラリーになっていて、モネの睡蓮、ルノアールなどの作品が常設展示されています。

今回のお目当ては睡蓮ではありません。
澤乃井櫛かんざし美術館所蔵の「櫛・かんざしとおしゃれ展」が開催中。

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江戸時代の風俗を伝える浮世絵や、実際に櫛、かんざしをあしらった実物の髪型、モデルさんの髪を日本髪に結い上げるまでのVTR映像などの展示もあり、小さな装飾品の粋なデザインに魅了されました。

撮影はできないので絵葉書から逸品を紹介しましょう。

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「秋草模様象牙櫛」 象牙を朱色に染めて模様を描いています。
鮮やかな朱色は若いお嬢様用でしょうか?

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「扇梅鳥籠飾り金銀珊瑚びらびら簪」
この見事な細工!開いた扇の上に梅の枝が乗っていてさらに鳥籠が…
鳥籠から放たれた鳥たちはびらびら飾りの先で舞っています。
扇の開きはちゃんと左右対称になっています。

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「瓢箪飾り鼈甲珊瑚びらびら簪」
鼈甲の櫛は蒔絵や象牙に比べると地味なのに、この簪はとても華やかですね。
瓢箪なんて粋すぎる~~^^

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クリアファイル買いました。裏表に櫛が並んでて楽しい~。

今回トップに飾られていたのは尾形光琳の櫛です。
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「鷺模様蒔絵櫛」 裏に「法橋光琳」の印が押してあります。
華やかな櫛、簪が沢山飾られている中でひと際目立つ櫛でした。渋い金地に何かを狙っているような鷺の目が光ります。

この美術館には2階に喫茶室があって眺めのいいテラス席でも休憩することができます。

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多少寒くてもテラスへ行きましょう。

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向こうには桂川、宇治川、木津川の三本の川が流れています。

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展示会に因んで特別なケーキが頂けるんですよ。
ケーキは2種。赤い梅模様の櫛も可愛いけどやっぱり光琳の鷺を選びました。
この展示会の前には「谷崎潤一郎・文学の着物を見る」が開催されていて、その時のカフェ企画も展示着物を模したケーキが出てきたのです。
美味しいケーキが出てくるのですから行かなきゃね


2月24日まで開催されていますので詳しくはこちら→アサヒビール大山崎山荘美術館

光琳の櫛など数千点の櫛・かんざしを集めた方をモデルにした小説があるとのことで、古本を探して一気読みしてしまいました。

芝木好子著「光琳の櫛」
集めた櫛・かんざしの図録を出す話をベースに、主人公の生き様、骨董店主や逸品との出会いなどとても面白かったです。
コレクションの図録も小説と合わせて見ていきたいと思い古本を買いました。

このコレクションは東京都青梅市にある「澤乃井櫛かんざし美術館」が所蔵しています。

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先日、某TV番組で電動バイクに乗った小池都知事がこの美術館を紹介してました。もうちょっと詳しく見せてくれればいいのに~。光琳の櫛が美術館に戻った頃にでも青梅に行ってみましょうか(*'ω'*)

アクセサリーのモデルになってもいいと思ってるこまち &洋子


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2019年1月 2日 (水)

香りを閉じ込める器

2019年が始まりました。今年こそはびしっと決めたいのですがそうもいかず、力を抜いてボチボチと行きたいと思っています。点検おばさんも相変わらずお出かけしますので、昨年同様お付き合いくださいますようお願い申し上げます。

最近の洗濯用品、仕上げ材でいい香りが残るとか、焼き肉食べても大丈夫だとかCMが盛んに流れていますがどうなんでしょうね?
少し前ですが、新聞に「香害」についてという石鹸会社の広告が載っていました。
強い香りはかえって迷惑ではないか?満員電車内での香水の香り、消臭剤の強い匂いに困っている方もいるはず。確かにねと賛同しながら読みました。普通の石鹸の香りが一番好きなので。香水などには全く縁がない生活をしていますが、香水瓶となるとちょっと興味がわいてしまいます(乙女心をくすぐられた?)

市内にある美術館へ行って来ました。
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平日は人出が少ないなあ…

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今回見てきたのはアール・デコの作家ルネ・ラリックの香水瓶の展示です。

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アール・デコとは1925年のパリ万国装飾博覧会で花開いた装飾美術の様式です。
19世紀末に流行したガラス作家エミール・ガレなどの装飾様式(アール・ヌーボー)が植物や昆虫、自然をモチーフにした曲線的なデザインだったのに対し、20世紀初頭には幾何学模様などを取り入れた機能的、実用的な様式美が生まれました。
今回は長野県諏訪市にある「北澤美術館」の所蔵品と、神戸市ファッション美術館からのアール・デコ時代のドレスなどが展示されていました。

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コティ社の香水瓶。シンプルなデザインです。

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優雅な香水瓶。
空っぽになっても捨てられないだろうな。

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シダ模様の香水瓶

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翡翠とすみれ
ころんとした蓋が可愛いですね。

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カシス(酸味の強い木の実)
蓋の持ち手にフルーツがついています。

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香水瓶だけではなくアクセサリーもあったのですが、撮影はできませんでした。

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常夜灯・キューピット

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 香水瓶・すずらん(絵葉書から)

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香水瓶・真夜中(絵葉書から)
香水が入っているときは星の部分が金色になるのだそうです。

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シガレットケース・猫(絵葉書から)
ケースの蓋の裏側から彫・彩色されています。
ルネ・ラリックは無類の猫好きで多数の猫と暮らしていたそうです。

ファッションもそれまでコルセットに締め付けられていたドレスとは違い、開放的なハーレムパンツのようなもの、踊り出しそうなドレスなどが展示されていました。

香水やドレスとは縁のない暮らしですが、海外旅行のお土産に頂いた瓶を大切に取っていた時期がありました。本物を見た後で出してみたら、やっぱり違うなあと実感。中身は干からびちゃったし、一輪挿しにもならないし…。断捨離コースへ行くのか~

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でもいつか行きたいと思ってた北澤美術館のコレクションが見られただけでも良かったです。
見るだけでも心は暖まりますよね^^;

気になるのは他のワンコの足跡だー…こまち&洋子


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