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2019年5月22日 (水)

美術館への道(横浜そごう美術館)

4月も2週目になると桜前線は随分と北上していき、うちの近所はすっかり散ってしまいました。寒さもすっかり和らいでお出かけ日和。日帰りで横浜まで行ってみました。気になる美術展が横浜駅の前にあるそごう美術館で開催されていました 横浜そごう美術館2019-1-01
高野山金剛峰寺・襖絵完成記念「千住博」展
世界的に活躍する画家・千住博は日本画家の新しい可能性を追求してきましたが、画業40年の集大成として「瀧図」と「断崖図」を高野山金剛峰寺の大主殿に奉納することになりました。
記念の展覧会はそごう美術館が最後の会場となりました。

大主殿の「茶の間」「囲炉裏の間」の二つの障壁は合わせて約40m。襖絵は42面もあります。
横浜そごう美術館2019-1-02
「断崖図」(部分・絵葉書より)縦1.827m横16.766m
勿論一枚ではなく襖の幅で十数枚に分かれています。実際に飾り付けられるときは襖仕立てになるのでしょうか?
高野山へ行って確かめねばですね。
この崖の絵は和紙を細かく揉んで皺を作り、岩絵の具を流し込んで岩肌の凹凸を表現しています。
油彩画のように絵具を塗り重ねた重さはないのですが、作者の渾身の力が込められている迫力を感じました。

横浜そごう美術館2019-1-03
「瀧図」(部分・絵葉書より)
この部分は瀧図の真ん中に位置していて高さが3.67mもあります。そごう美術館はデパートの中にある美術館で天井が低いため、展示されていませんでした。

横浜そごう美術館2019-1-04
「瀧図」(部分・絵葉書より)縦1.827m横21.591m
会場内のビデオルームでは、この瀧図を描く過程が放映されていました。
まず、キャンバスの和紙に濃灰色の岩絵の具を均等に塗り、乾いてから水を上から流した後、胡粉(貝殻を砕いた白い粉)を水で溶いたものを流して瀧のうねりを表現しています。
瀧の裾はエアブラシで仕上げています。

横浜そごう美術館2019-1-05
「龍神・Ⅰ・Ⅱ」(軽井沢千住博美術館蔵)
2015年のベネツィア・トリエンナーレで特別展示された作品。この作品は撮影OKでした。
蛍光塗料で描かれた瀧はブラックライトを当てることで青く変化します。

横浜そごう美術館2019-1-06
青くなる少し前の色

横浜そごう美術館2019-1-07
部屋が暗くなってブラックライトが当たると瀧が青く輝きます
日本画の新しい可能性を模索してきた千住博の一つの到達点でしょうか。
高野山の「瀧図」は技法は似ていますが、この作品よりもさらに深く、山奥の霊場のような雰囲気があって良かったと思います。

横浜そごう美術館2019-1-08
「朝」(日本空港ビルディング株式会社蔵)
初期から現代にいたる代表作品30点が展示されていました。
とても分かりやすい日本画もあって、この金色に輝く朝の風景はそれほど大きくないので壁に飾られたらいいなと思いました。

軽井沢千住博美術館の様子もビデオで紹介されていました。
美術館というと、暗くて乏しい光の中で作品を鑑賞するイメージですが、ここは明るいですね。
いつか行ってみたいけど日帰りは無理かなあ?
軽井沢千住博美術館 

横浜そごう美術館2019-1-09
デパートのレストラン街でお昼を頂きました。海が見える窓辺に座りたかったけど…
横浜そごう美術館2019-1-10
この後中華街で食べ放題をするからお昼は軽めにと言われ、軽くイタリアン~。
メインのピザとパスタは2人でシェアしました

デセールって知ってますか?
横浜そごう美術館2019-1-11
愛知県の三河地方のパン屋さんで昔から製造販売されています。
語源はデザートからですけど、デザートにしてはちょっと重い。
パンとクッキーの中間くらいの硬さです。二つ重ねの間にバタークリームが入っています。
甘いです。子どもの頃は憧れのおやつでした
豊橋市~豊川市を通られたらぜひ一度召し上がってみてくださいね(一度で十分です)

換毛期でまた痩せて見える・こまち &洋子
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2019年5月 7日 (火)

美術館への道(MIHOミュージアム)

この春、もう少しで桜が咲く頃でしたが、日本に3つしかない国宝の曜変天目茶碗が同時期に展示されるとのことで、一番近いけど一番行きにくい滋賀県、信楽にあるMIHOミュージアムへ行って来ました。
京都まで新幹線で行ってJR琵琶湖線で石山駅まで戻り、臨時バスでMIHOミュージアムへ直行。山の中にあるので立って50分もバスに揺られるのはちょっと大変でした

MIHOミュージアム2019-01
山の中にぱっと開けたエントランス。無料の電気自動車が運航されています。
半円形の庇が出ている建物はレセプション棟。
前庭の丸い中心に立ってみなさいねと、この美術館の常連さんが教えてくださいました。

MIHOミュージアム2019-02
この円の真ん中に立つとレセプション棟の半円に広がった窓すべてに自分の姿が映るのです。
ここから500mほど歩きます

MIHOミュージアム2019-03
あの門の向こうに枝垂れ桜の並木が続いているのですが、まだ早かったかな

MIHOミュージアム2019-04
トンネルが見えてきました。美術館はまだ先なのです。

MIHOミュージアム2019-05
枝垂れ桜が満開の頃は人がいっぱいだそうで、電気自動車は運行しませんし、このトンネルの中も人で埋まってしまうそうです。

MIHOミュージアム2019-06
トンネルの出口からは美しい造形の橋になっています。
正面に見える屋根が美術館の玄関です。
広大な敷地100万㎡もあるそうです。山2つ分かな?

MIHOミュージアム2019-2-007
(撮影/by hiro)
私が行った時よりも20日程後は枝垂れ桜が満開だったそうです。
美術館の建物は半ば山に埋もれるように建っているので全容は写せません。

08
2019年春季特別展「大徳寺・龍光院(りょうこういん)国宝・曜変天目と破草鞋(はそうあい)」を鑑賞。
破草鞋(はそうあい)とは何ぞや?
「破れた草鞋(わらじ)を表す言葉。 転じて、自らが学んだ法や修めた道をちらつかせることなく、人知れず平凡に、ひとつの破れたわらじのように生きていくことこそが禅の修行の境地である」
という意味だそうです。
大徳寺・龍光院は武将・黒田長政が父・黒田如水(官兵衛)の菩提を弔うために江月宗玩を開祖として1606年に建立されました。
堺の豪商で茶人の天王寺屋・津田宗及の次男として生まれた江月は優れた禅風と高い教養の持ち主で寺には一流の文化人が集い、天王寺屋伝来の名宝の多くが龍光院に寄進されました。

MIHOミュージアム2019-09
(展示パネルの寺の写真より)
普段は一般公開をしていないので、この門より中へは入れません。

MIHOミュージアム2019-10
(展示パネルより)
寺犬がいるんだね。

MIHOミュージアム2019-11
(展示パネルより)
国宝・曜変天目茶碗
中国の建窯で作られたとされていますが謎が多く、偶然に浮かび上がった星のような斑紋が不吉だとされて全て砕かれてしまったという話も伝わっています。
現存するものは世界中でたった四つ。その全てが日本にあります。三つは国宝に、一つは重要文化財に指定されています。

MIHOミュージアム2019-2-014
(絵葉書より)
重要文化財・耀変天目茶碗はここMIHOミュージアムの所蔵品です。
龍光院とは別の展示室(北館)に飾られていました。

MIHOミュージアム2019-2-012
油滴天目茶碗と螺鈿唐草文天目台
重要文化財です。茶碗を載せる台の螺鈿細工がとても美しく、侘び茶とはまた趣が違うのですね。
展示で面白かったのは茶入れの形をそのままに写した「切型」でした。
59枚もあってそれぞれの特徴、表面の模様なども描きいれてありました。

MIHOミュージアム2019-13
北館の中庭は和風のしつらえです。

MIHOミュージアム2019-15
MIHOミュージアムの建築設計は、パリ・ルーブル美術館のガラスのピラミッド、ワシントンのナショナルギャラリー東館などで世界的に知られているI.M.ペイ氏によるものです。
三角形と六角形の組み合わせがモダンな天井。

MIHOミュージアム2019-16
地下1階のフロアにあるモザイク画
古代ローマの邸宅の床を飾っていたものです。

MIHOミュージアム2019-2-017
(絵葉書より)
ガンダーラ仏 2世紀後半期
この仏様だけのために作られた部屋は天井の灯り取りから柔らかな光を受けています。

MIHOミュージアム2019-2-018
(絵葉書より)
隼頭神像 エジプト・紀元前1295~1213年頃

特別展示は北館で、常設展示は南館でエジプト、中国・西域、南アジア、西アジアと膨大な数のコレクションが展示されていますので、一日かけてゆっくり観賞するのがお勧めです。

MIHOミュージアム2019-20
あまりにも多くの展示物を見たのでお腹が空きました。
美術館棟には喫茶室が、入口のレセプション棟にはレストランがあります
食材、調味料は農薬を一切使わない秀明自然農法で作られたものだそうです。
野菜たっぷりのパスタと自家製のパンを頂きました。

MIHOミュージアム2019-2-019
(絵葉書より)
枝垂れ桜が満開の頃はライトアップもあるようですが、こんな風には見えないでしょうね。
観光バスも数台来ていたし、マイカー用の広い駐車場もありましたので連休中はさぞ賑わったことでしょう。
特別展は5月19日までです。
冬季は休館になりますのでお出かけの際はこちらで→MIHO ミュージアム 確認して下さいね。

野菜よりも肉が好き💛こまち&洋子

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