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2019年11月12日 (火)

大分の旅・岩を穿つ~その1

11月半ばです。日照時間が短くなって,夕方になるとそそくさと犬の散歩を済ませています
何だか気ぜわしいですね

10月の半ばに大分県別府市に行ってきました。
別府駅前に気になる像が立って?飛んで?いました
大分2019-1-01
おりしもラグビーワールドカップが日本で開催されていて、大分会場でも準々決勝が二試合行われる直前でした。にわかラグビーファンになっていましたが、熱しやすく冷めやすいので決勝戦が終わった今では、あのおじさんはどうしているかなあと思い出す程度スミマセン。

大分2019-1-02
このおじさんは油屋熊八さんといって別府の繁栄に尽くした人だそうです。別府温泉や湯布院を全国に広めるため「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」というキャッチフレーズを考案し、全国にその標柱を立てて回って別府の名を広めました
子供が大好きだったので、天国から舞い降りた衣服の裾に子どもがしがみついているところだそうです。
ラグビーのユニフォームを着ていたのでボールをキャッチしようとしてるのかと思いました。

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別府駅前から出ている定期観光バス「別府地獄めぐり」です
温泉は極楽なんだけど源泉が湧き出るところは地獄なんですねえ
XX地獄と名付けられた七か所の源泉地を巡っていきます。
観光バスに初めて女性バスガイドを乗せて七五調の名調子の案内を発案したのも熊八さんでした。

大分2019-1-03
竹籠みたいなエリアは別府温泉の「手湯」です
足湯はよくありますが、「手湯」は珍しいですね。

大分2019-1-04
駅近くにある、その名も「駅前高等温泉」
昭和初期に建てられたレトロモダン(矛盾してる?)な建物です。
共同浴場なので料金は大人200円と格安
お湯は温度の違う「あつ湯」と「ぬる湯」の2種類あります。昔は「ぬる湯」のほうが高等だったそうです。
2階には宿泊のできる部屋もあるので格安な旅をしたい方には人気でしょうね。

大分2019-1-05
通りの向こうに見えるのは「別府ヒットパレードクラブ」1950~60年代のオールディズナンバーを中心としたライブ演奏が楽しめます
2017年のビル火災で焼失しましたが、多くのファンの支援で別府駅近くに復活したそうです。

大分2019-1-06
こちらは映画館「ブルーバード」創業70年以上の歴史があります。館長さんは今年米寿を迎えたおばあちゃま。
お父さんが作った映画館をずーっと守り続けています。ニューシネマパラダイスを思い出しますねえ

温泉、ライブハウス、映画館。
昭和へタイムスリップしたような街でお昼を食べようと店を探しましたが夜からのお店が多くてランチ難民になりそうです

お寿司を食べたかったのですが鰻になりました。
大分2019-1-07
このお店も凄くレトロな感じ。鰻はまずまずの焼き加減でした

さて観光に出かけましょう
別府駅から車で20分ほどで臼杵に着きました。

大分2019-1-08-1
国宝・臼杵石仏を拝観します。地図の順番に従って
ホキ石仏第二群~第一群~山王山石仏~古園石仏と廻ります。

大分2019-1-08
ホキとは崖險(がけ)という意味の地名だそうです。
磨崖仏ですが立派なお堂の中にあるのかな?

大分2019-1-09
ホキ第一群・第三龕(がん)如来三尊像・平安時代末期
台座の下部の四角や円い孔は、願文や経文を納めたのではないかとガイドさんが力説しておられます。

大分2019-1-10
ホキ第一群・第二龕の如来三尊像は第一群の中心的存在。
平安時代後期の作とされ、彫刻技術が高く石仏群の中で傑作と言われています。

大分2019-1-11
同じく第一群・第一龕 如来三尊像 平安時代末期
彫刻技術はやや劣るのですが、お顔は童顔で柔らかな表情をされています。
この山は凝灰岩の岩肌になっていたのでしょうが、凝灰岩は比較的柔らかく、削り出ししやすいため磨崖仏ではありますが、丸彫りに近い形になっています。
国宝に指定されているので保護のため、崖の形を損なわないように屋根がかけられています。

大分2019-1-12
山王山・石仏 如来坐像・平安時代後期
邪鬼のない顔は「隠れ地蔵」とも呼ばれ、洋画家の安井曽太郎が絶賛したそうです

大分2019-1-13
中央の仏像ばかりに目が行きがちですが、岩肌には金剛力士像なども彫られています。
この金剛力士像は平成29年に国宝として追加指定され、現在国宝石仏は61躯になっているそうです。
苔に埋もれてしまいそうですが、国宝なのでちゃんと苔対策もされていて、表面に付着した苔類を除去し紫外線を当て殺菌しているそうです
石仏の保護法としては日本で初めての技術だということです。

大分2019-1-14
古園石仏 大日如来像・平安時代後期
この石仏が臼杵のシンボルともいえる仏様です。
ガイドのおじさんも力が入ってます
もう少し斜めからの方がお顔がきれいに撮影できるのですがガイドのおじさん、がんばる~~

大分2019-1-15
この石仏は仏頭が落ちていて、長い間胴の前に置かれていました
国宝指定にあたって仏頭を胴につなげて修復することが条件だったので、落ちたままにするか、つなげるかの激しい論争がありましたが、今ではつなげたとは思えないほど美しい姿になっています。
リストラされそうな人がお参りすると、首がつながるご利益があるという俗説が生まれたとか…
修復以前の写真パネルがありました。臼杵の石仏はこちらのイメージだったので、真新しい立派な屋根や壁が整備されていて少し感じが違う気がしました。国宝の保護も大変なんですね

阿蘇山の噴火がもたらした岩石に出会う旅。重機のない時代に手彫りで岩を穿った先人達の偉業を見て行きたいと思います。

庭の土なら前足で掘ったこともある・こまち &洋子

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コメント

油屋熊八さん、ブームに乗ってラグビージャージを着てますが、ラグビーWC前はどんな服装だったのか気になります。現状はただのラグビー選手にしか見えません。(><)
最後のリストラ避け?の石仏、頭が繋がってないと、ご利益どころか災難が降り掛かりそうで怖いですね。

投稿: ハル | 2019年11月13日 (水) 01時09分

九州出身の臼杵さんという同級生がいて懐かしく思い出しました。
それにしても国宝の石仏群のスケールが大きくて驚きですね。
いったいどんな人たちがどんな思いを込めて彫ったのでしょう。
苔対策の助っ人でけるひゃー持参でお手伝いしたいですが、
水圧で壊してしまうかも(^-^; 

投稿: あめぶる | 2019年11月13日 (水) 09時34分

🏉 ハルさん、こんばんは
熊八さん、ジャージの下はスーツです。背中になびかせているマントの裾にくっついているのは鬼のこどもだそうです。
頭が落ちてたほうが時代を感じられたんじゃないかと思うのですが…。

投稿: ばんび | 2019年11月13日 (水) 22時44分

🏉 あめぶるさん、こんばんは
何のためにどんな人たちがここに石仏を掘ったのかは謎です。平安時代後期~鎌倉時代に彫られたらしいくらいしかわかってないようです。そこに岩があったから…?紫外線照射の設備もなかなか大がかりなんですよ。11月終り頃洗浄作業が公開されるそうです。

投稿: ばんび | 2019年11月13日 (水) 22時58分

こんにちは。
小学生の頃、大分市内に住んでいたのですが、
時々、臼杵のお煎餅を頂きました。
その缶に印刷されていたのが、足元に置かれた
石仏の頭部のアップだったんですね。
だから、どうも、本来の位置に頭部があるお姿に
なじめずにいます(;''∀'')

投稿: 四季 | 2019年11月15日 (金) 15時43分

🏉 四季さん、こんにちは
臼杵のおせんべいって生姜の砂糖がついてるのですか?あれ買いましたよ。今のパッケージは首が繋がってる写真です。転がってる時に見たかったです。
建物もピカピカで崖の雰囲気が伝わってきませんでした。保存のためには仕方ないのでしょうけどね…

投稿: ばんび | 2019年11月16日 (土) 12時19分

遅くなりましたm(__)m

手湯♨とは、、、ふんと珍しい
どんな効用があるだか
つるつる ピカッ★になれるんだか(笑)
おら ずーーーと浸かっていたい手だけでも、、、

投稿: あさひ | 2019年11月25日 (月) 15時00分

🏉あさひさん、こんばんは
大分は温泉県だからいろんなお風呂があるそうです。足湯だと靴を脱いだり時間かかるけど、手ならさっと入れればいいからお手軽ですね。
冬なら嬉しいサービスかも。

投稿: ばんび | 2019年11月25日 (月) 23時44分

ばんびさん、こんばんわ。

私、しばらく手湯の意味がわかりませんでした^^;
手を温泉のお湯に入れておくのですね。足より手軽かも。
又、大分にこんな古い石仏群があるとはまったく知りませんでした。「隠れ地蔵」の如来坐像がどうしてもガッツポーズしているように見えちゃいます(笑)
チョロ

投稿: チョロ | 2019年12月 2日 (月) 20時54分

🏉 チョロさん、こんばんは
足湯は靴脱いだり、腰かけたりと時間かかりますが手を入れるだけの温泉は嬉しいですね。一気に真冬日になって来たので指先だけでも暖めたいです。
大分にはまだまだ石仏があるのです。「隠れ地蔵」はVサインしててもおかしくないお顔ですね(*^^)v

投稿: ばんび | 2019年12月 6日 (金) 23時01分

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