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2020年1月23日 (木)

大分の旅・岩を穿つ~その4 最終回

1月ももう終盤です。20日は大寒だったのに暖かで、雨降りが1週間も続く予報が出ています。菜種梅雨の走りかしらん
愛知県の渥美半島では1月に菜の花祭りが始まって、菜の花に埋もれて写真を撮ったりされているそうですが、このまますんなり春が来るとは思えませんね。
大分の旅いよいよ最終回です。国東半島の付け根にある宇佐神宮を出て少し山の中へ向かいました。
豊後高田市にある富貴寺へ。
(写真はクリックで大きくなります)
大分2019-6-01
「富貴寺大堂」こじんまりとしたお堂ですが平安時代後期に建てられた総素木(榧かや)造りで国宝に指定されています。
雨が降っていなければ廻り縁を回って横の扉から堂内へ入ることができます。

大分2019-6-02
拝観料は本堂の工事や修復の費用に使われるそうです。
塀の向こう側で本堂の解体修理工事が行われていました

大分2019-6-03
昨年は本尊の阿弥陀如来坐像と脇侍の勢至菩薩像、観世音菩薩像が三体一同に御開帳されていて、お堂の中で拝観することができました。

大分2019-6-04
門の仁王様達も独特な表情をされています。
石造りというのも珍しいですね。

大分2019-6-05
身長170cm程なので居丈高に見下ろされている感じがなくて親しみが持てます

大分2019-6-06
小さいお堂ですが、九州最古の和様建築物です。
本尊の阿弥陀如来坐像は重要文化財、写真は写せませんでしたが堂内の壁画も重要文化財に指定されています。

大分2019-6-07
同じ豊後高田市田染(たしぶ)にある「真木大堂」へ。
旧本堂から収蔵庫へ移された仏像9体は全て重要文化財に指定されています。
(パンフレットの写真より)左の牛に乗った大威徳明王の火炎光背と、右から2番目の不動明王の背負う迦楼羅焔(かるらえん)の違いが面白かったです。
真木大堂はホームページもあるので詳しくはこちらへ⇒真木大堂

そしてこの旅で最も過酷な登りを…
大分2019-6-08
熊野摩崖仏を見るためにこの乱積みの石段を登ります。ここまで来るのに既に山道と少し急な石段を300m程登っています。そして最後にこの乱積みの石段が待っているのです。
この石段は鬼が築いたという伝説があります。
★紀州熊野から移って来た権現様のおかげでこの田染の村人たちは健康に暮らしていましたが、それに目を付けた鬼が村人を食らおうと狙っていました。権現様は鬼に「日暮れから夜明けまでに百段の石段を造ったら人間を食べても良いができなければお前を食ってしまうぞ」と言い渡しました。勿論そんな事ができるはずがないと思っての事でしたが、鬼は空腹を抱え、食べたい一心で夢中で石を積み上げて行ったのです権現様がその早業に気付いたのは鬼が百段目の石を抱えて登って来る時でしたこのままでは村人が食われてしまうと思った権現様は、咄嗟に夜明けを告げる鶏の鳴き真似をしました。後1段で完成なのに、鶏の声に驚いた鬼は、今度は自分が食われてしまうかもしれないと石を担いだまま逃げて行き、石を放るとそのまま息絶えてしまいました
鬼の執念がこもっているのか、とにかくキツイ実際には下の山道から30分くらいで登ったのですが息が切れました

大分2019-6-09
石段を登りきって2体の摩崖仏とご対面。
国指定史跡。2体とも重要文化財です。平安末期の造営と推定されています。
臼杵の摩崖仏のような屋根はありません。雨ざらし、風雪に耐えてます(雪が降るかどうかは

大分2019-6-10
不動明王像 高さ約8m。半立像で体の部分はあまり人工を加えてありません。
右手に剣を持ち、左手は下げてこぶしを結んでいるのでしょうか?
お顔も怖い忿怒相ではなく広く横に広がった鼻、牙もみえますがどことなくおかしみがあります。

大分2019-6-11
右側の大日如来像は高さ、6.8m。地下に脚部が埋没しているのではなく半立像だということです。左の不動明王に比べるときりりと引き締まったお顔で、鬼と権現様のお話がダブってきます。
鬼の石段の話は人形劇にしたくなりますね。お腹が減ったまま死んじゃうのはちょっと可哀想な気がしますけど。
下りの石段を足元に気を付けながら降りてきたら雨が降り始めましたギリギリセーフまだこれからっていう方も数人いらっしゃいました。
豊後高田市の田染荘は宇佐神宮の荘園でしたので、現在も平安、鎌倉時代の田畑が位置も変わらず残っていて美しい棚田を見ることができます。

大分2019-6-12
最後の訪問先は二階堂美術館麦焼酎で有名な二階堂酒造さんが作られた美術館です。
近代から現代の代表的な日本画家の作品を収蔵している日本画専門の美術館です。
「橋本雅邦と門下の俊英」展を堪能しました。

大分2019-6-13
二階堂美術館のある日出町(ひじ)は別府湾の城下カレイで有名お昼はもちろん城下カレイを頂きました平目のお刺身は普通にありますが、カレイのはお刺身は食べたことがない気がします。平目は餌をとる時に活発に泳ぐけれど、カレイは海底の砂に潜っていて、近づいてきた獲物を食べるだけなので平目に比べると筋力が弱く、身が引き締まっていないと言われます。
大きなカレイの形のお皿にお刺身が一杯!ほかに切り身の煮つけ、から揚げなども頂きました。確かに身がふにゃっとした感じで独特の風味です。高級魚だそうでお昼の定食は数名分しかなかったようです。美味しいけれど平目の方が好きかも

大分2019-6-14
デザートもカレイの形のお皿に乗ってきました。

大分2019-6-15
今回行った大分の地図の一部です。黄色の印へ行きました。

大分2019-6-16
お土産は少なめ。TVで紹介されたらしい「ごまだし」。濃厚な摺りごまを出し汁で練り上げたもの。鍋料理や、麺類に合うそうです。臼杵名物の生姜砂糖がかかったせんべい。昔話に出て来るきっちょむさんの漬物。
大分の旅、これで終了です。岩が穿かれた場所それぞれに、昔の人々の想いがこもっていて、楽して見られるものではないなあと感じました体力があるうちにぜひ、訪れてみてくださいね。

もう老年期だから寝てる方がいい・こまち &洋子

 

iine

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コメント

地名がまともに読めない"(-""-)"
北海道の地名を思い出してしまった
クマソなんだろか?

カレイは珍しくないけど、刺身は食べたことがない
キット、あまりおいしくないんじゃない"(-""-)"

投稿: 酒が好き | 2020年1月24日 (金) 07時37分

ばんびさんこんばんは~
いつか何かでその鬼の伝説、聞いた事があります。
何で読んだんだろう?
石段は良い運動になりそうですね!
そして、カレイのお刺身に興味深々(^-^)

投稿: おやゆき | 2020年1月25日 (土) 21時17分

こんにちは。お疲れ様でした(#^.^#)
この石段も登ったことはないですが、逸話は聞いた
ことがあります。怖い物知らずの鬼も権現さんには
勝てないのね。
カレイも堪能されたようで。そうそう。ヒラメと
比べると、やっぱり柔らかいですよね。

「酒が好き」さんのコメに地名が読めないとあって、
大分県に10年ほど住んでいた私は、
「あ、そうなんだ」と改めて思いました。
そういえば、当て字のような地名、多いですね。

投稿: 四季 | 2020年1月27日 (月) 16時47分

20年前に国東半島のツアーに行っていますから
この記事の名所には行っています。
富貴寺の縁側を1周したのを覚えています。
懐かしい記事です。

投稿: マーチャン | 2020年1月28日 (火) 09時54分

⛰酒が好きさん、こんにちは
地名も人名もすんなり読めなくなりましたね。何か所縁があるのか当て字なのか…。
カレイは泥臭いというか少し臭みがあるので刺身には向かないのだそうですが、城下カレイは臭みがないとのこと。う~ん…関サバにすればよかったかな。

投稿: ばんび | 2020年1月28日 (火) 10時36分

⛰ おやゆきさん、こんにちは
鬼の石段の話、ご存じでしたか?
橋を架ける話もありますね。100段なのか99段なのか数える余裕はありませんでした。手すりにすがって登ったんですが、ちょっとぐらつく所もあって、手すりを補修していらっしゃる方が居ました。
カレイは何処のお店も同じ値段で高かったのでぜひお試し下さいとは言えないかも…。

投稿: ばんび | 2020年1月28日 (火) 10時44分

⛰ 四季さん、こんにちは
熊野摩崖仏は臼杵よりも苦労して登っただけ、こちらの方が好きかもです。鬼の話も加わってますしね。大分にはまだ磨崖仏が沢山あるようで、また機会があったら行ってみたいと思ってます。日田にも行かなきゃね^^

投稿: ばんび | 2020年1月28日 (火) 10時50分

⛰ マーチャンさん、こんにちは
初コメントありがとうございます。
20年前は富貴寺の本堂はまだあったのでしょうか?阿弥陀堂は小さいけれど静かで心休まる所でした。ツアーならもっとあちこち行かれたのでしょうね。大分、まだ行きたいところが残ってます。

投稿: ばんび | 2020年1月28日 (火) 10時58分

ばんびさん、こんばんわ~
ばんびさんの旅のペースが速くてついていけません(笑)
仁王さん、石も珍しいし、金網で囲われていないのも珍しいですね。たいがい金網があり写真撮ってもうまく撮れないです。
それに大分あたり?(九州が?)山肌の石像が沢山あるのですね。こちら関東ではあまり見かけない気がします。私が知らないだけかもしれませんが^^;
チョロ

投稿: チョロ | 2020年2月22日 (土) 20時35分

🏔 チョロさん、こんにちは
大分は摩崖仏が多いのですが、関東にはあまりないかもしれません。元箱根に鎌倉時代に掘られた摩崖仏があるそうです。地質や阿蘇の火山群も関係しているのだと思いますが勉強不足ですみません。臼杵よりも熊野の岩の方が硬いので深く掘ることができなかったのでしょうね。崖の上から作業用の籠のようなものを吊るして掘っていたのではないかという説があるそうです。

投稿: ばんび | 2020年2月23日 (日) 15時34分

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